■概要
本作はサッカー日本代表のキャプテンを務めベストセラーにもなった長谷部誠氏の作品で、2011年に発刊された本になります。
サッカー選手という周囲からのプレッシャーが大きい環境に身を置く立場から、心の整え方を発信してくださった内容になります。
一般人にとっても自分の実力を100%発揮するために参考になる内容だと思いますので紹介させていただきます。
■構成
10個の章立て構成になっています。
1章:心を整える
2章:吸収する
3章:絆を深める
4章:信頼を得る
5章:脳に刻む
6章:時間を支配する
7章:想像する
8章:脱皮する
9章:誠を意識する
最終章:激闘のアジアカップで学んだこと。
長谷部誠氏が自分自身の経験から大切していること心がけていることをテーマ毎に分類して発信する構成になっています。
■本の印象
■おすすめポイント
・心に対する準備の仕方や考え方を学ぶことができる
・サッカー選手長谷部誠の人となりや考え方を知ることができる
・サッカー代表の当事者にしかわからない裏話を知ることができる
■どんな人におすすめか
・心をコントロールすることに悩んでいる方
・サッカーに興味がある方
・自分の能力を常に100%発揮したい方
・ストレスに対する処置方法に悩んでいる方
■読んでみた感想(ネタバレ含みます)
特に心に残った内容が2点あります。
一つ目は「群れない。」、二つ目は「運とは口説くもの。」になります。
それぞれ以下で説明します。
■一点目
浦和レッズ時代、僕はなるべく派閥みたいなものに属さないようにしていた。どのグループとも仲がいいけれど、いつも一緒にいるわけではない。
(中略)では、どうして派閥に属さないのか?それは「グループに甘える」関係になるのが嫌だからだ。
群れないと言うと、多くの方がコミュ障や変わっている人という印象を持ってしまうかもしれない。
しかし、彼は周りとコミュニケーションを取りたくないわけではないし、考えなしでそういった行動をとっているわけではない。
彼は特定のグループに依存することは自分に甘えが生じ、最終的にチームに逆風が吹いているときに対応ができなくなるのではという考えで誰とでも仲良くするという考えで群れないのだ。
日本人は周りに合わせて自分の主張をするのが苦手な方が多いが、自分なりの考えを持ち芯を持って行動する大切さを私は感じた。
■2点目
僕は試合後に、「ツイていたね」とか「運がよかったね」と言われるのが嫌いだ。ギリギリのところで運が味方してくれるのは、ただ運がよかったわけではなく、それにふさわしい準備を僕がしていたはずだから。
運が良いという言葉は普段何気なく使ってしまうことが多いと思う。
だけど、彼はそれは偶然ではなく自分で事前に準備していたからこそ掴むことができたと考えている。
多くの人が目の前にチャンスが来ても、チャンスが来ていることすら気づいていないことも多いのではと思う。
私は目標を持ち常にその目標を達成するために準備できているものだけがチャンスを掴むことが、つまり運を口説くことができると感じました。
■おわりに
心を整えるを紹介させていただきました。
自身の経験を通して心の在り方や考え方を丁寧に発信されていて“誠”を感じる作品でした。
上記で引用させていただた内容以外にも誠実な考えのもとの行動が多く、心を浄化させてくれる作品だと思います。
読んでいただきありがとうございました。
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